2023/09/22
理工学部 建築学科 4年 高田康平(たかだこうへい)さん
一瞬で勝負が決まるハンマー投げに魅せられ、陸上競技を始めた高田さん。同時に行っていたウエイトトレーニングにより自分の体が変わっていくことが面白くなり、大学入学後はパワーリフティングに転向。ウエイトリフティングのようなメジャーな競技ではないものの、努力した分だけ体も心も鍛えられることにどんどん惹かれ、大会に向けて日夜トレーニングを続けている。卒業後は設計事務所に入社し、一級建築士になることも目指している高田さんの、今とこれからについて聞いてみました。
A
皆さん、ウエイトリフティングはよくご存知だと思います。オリンピック種目でもありますし。パワーリフティングはどちらかといえばマイナーなスポーツかもしれません。競技内容は、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目の総重量で順位を決めるものです。筋トレの代表的な3種目で、通称「BIG3」と言われるものです。
A
いいえ、高校では陸上部で砲丸投げとハンマー投げをやっていました。始めたきっかけは、中学生の時、当時ハンマー投げの室伏選手が活躍しており、憧れの存在だったからです。中学の陸上部ではハンマー投げができる環境がなかったため、砲丸投げを専門種目にしていましたが、高校に入ってハンマー投げができるようになり、練習に励みました。砲丸投げもハンマー投げも、一瞬で勝負が決まる競技です。全身の力をその一瞬で出し切る時の達成感にどんどん引き込まれていきました。私の出身の富山県大会では常に上位に入っていました。競技のためにウエイトトレーニングを始めたのもこの頃です。
A
全然違います。父が設計士で、工務店を経営しています。いずれは父の跡を継ぎたいと思っており、建築学科のある大学への進学を希望していました。大学進学を機に富山から都会に出たい。でもちょっと東京は遠い。そこで名古屋の大学で建築が学べるところをと思い、一年浪人して亿博体育app_中福在线-下载|平台|官网へ入学しました。当初は大学でも陸上部に入ってハンマー投げをやろうと思っていたのですが、浪人中に陸上部への熱がなぜか冷めてしまったんです。ウエイトトレーニングは続けていたのですが、動画で興味を持ったのが亿博体育app_中福在线-下载|平台|官网にあるバーベルトレーニング部でした。パワーリフティングの存在を知り、その魅力に一気に惹かれて入部。ただし、私たちの学年はコロナ禍で入学式もなかったため、実際に部活が始まったのは2年生の夏からでした。
A
トレーニングすればするだけ結果が出る競技ということです。自分の体がどんどん変わっていくのもモチベーションになります。実は私、中学生の時は腕立て伏せが3回しかできなかったんですよ(笑)。今ではベンチプレスで170kg、デッドリフトで250kgは持ち上げることができます。おそらく大型バイク1台分以上はありますね。
A
2021年、2年生の秋に出場した中部ブロックの学生選手権大会新人の部で優勝。翌年3年生の春の中部学生パワーリフティング選手権大会93kg級で1位と最優秀選手賞をもらいました。ここでちょっといい気になってしまったんです。その冬に行われた全日本学生パワーリフティング選手権大会93kg級では5位の入賞止まり。この時は全国大会とはいえとても落ち込みました。会場の室温が思っていた以上に低く、体が冷えてしまったことが原因でした。準備さえしっかりしておけば防げたこと。それ以来、もう一度食事も含めて、試合に臨むための準備を見直しました。2023年3月には、社会人も参加するジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会JR93kg級で4位に入賞。これは嬉しかったですね。